愛する夫、ミーアはニュージーランド人。
ミーアファミリーも然り。
日本の冬、ニュージーランドの夏、私達は寒さから逃れ、ニュージーランドで暮らしている。
いい身分でごめんなさい・・・とは言っても行ったら行ったで家族サービスが待っている。
一緒に思い出作り、楽しい時間と親孝行タイム、いろんなこと目をつぶってがんばろうっ!
これはもう6年ほど(いやもっと?)前のこと。
彼らの家はオークランド。
いつもはマルチ文化の中、暮らしている。
中国、韓国人を中心にアジア人も多く住み、表面上は差別らしきものは感じられない。
特にミーアファミリーは。
彼らは私のことを自分の子供と位置づけしてくれている。
だから私も「Mum」、「Dad」と呼ぶ。
サンデーマーケット(日曜朝市)に行った時も声をかけてきたアジア人の野菜屋さんに「僕の娘だよ。」と紹介して、彼は目を丸くしてびっくりしていた。
そりゃぁそうだ。
パパは白人で私はアジア人。
そこで「あぁー、義理のね。」と後で付け加えたほど。
それほど私は彼らの文化の中にいて、彼らに交じり普通に過ごし、普通に楽しんでいる。
自分がアジア人ということなど忘れてしまうほど、みんな私を快く受け入れてくれいた、と私は信じている。
ミーア両親は北島北方にビジネスハウスを購入した。
その頃、4つある部屋のうち3つは貸し出し1つは自分たちも楽しめるように民宿貸し出し準備中。
ミーアママは家族みんなで行動するのが好きで、弟も加え全員でレッツゴー。
北方の家エリアは結構な田舎でビーチ沿いの小さなリゾート地。
パパとママはちょくちょくここに来てはいろんな情報を仕入れていた。
ママはすごい社交家で、誰にでもすぐに話しかけ、すぐに友達になれる。
私とミーアにはない技だね。
町のバーで週に一度開催される的当て大会に参加していて、誘われて一緒に行った。
ここではとりあえずビールを飲む飲む飲む。
一杯500ml以上はあるジョッキに泡なしビール。
もうすぐ終わると気づけば気前の良いパパがビールを買ってきてくれるのでなくなることがない。
何回か遊びに来ているパパとママには既に友人がいる。
別荘としてここを訪れている人が多く、何人かとご挨拶。
いつものようにハグや握手、短い会話でnice to meet you!
一人の女性がやってきて、ママとパパと親しく話し、ハグで仲良しアピールタイム。
そして子供たちの紹介タイム。
まずはミーア、ハグして「ハロー。」
そして次は私。
目を合わさず会話なく、出した手も無視された。
最後にミーアの弟。先ほどよりも強いハグ。
・・・・・・・・・
ミーアファミリーと周りの友人は見ていた、感じて、知ってしまった。
気まずい雰囲気。
しかし誰も何も言えない、変な空気を通り越し、また普通の会話に戻った。
私は内面の凍った感覚を無視するようにビールを飲み、ミーアに日本語で言う。
「今、私、無視されたよね。」
「うん。」
認めなくとも認めざる終えない状態。
初めてのことでショックだった、こんなにも明確に自分の存在を無視されるのは。
消えたいなぁ、この場から。
泣きたいよ、でも大人だから堪えるよ。
ここは家族サービス。
ママパパが納得するまでここにいるしかない。
そんな思いをした後、的当てをするためにみんなの前に立たされる。
勝手に視線が冷たく感じる。
多分、思い込みだと思う、だって他の紹介された人たちはみんな優しかったから。
でも、でもね、心に壁ができちゃったのよ。
ニュージーランドの人は本当にマルチ文化で変な英語でも一生懸命聞いてくれるし、受け入れようとしてくれる。
海外から移住した人も多く、国がまだまだ新しい。
そしてニュージーランド中を旅していて同じ思いをしたことは一度もないことは声を大にして伝えたい。
(まぁサービスやマナーが悪く、皆に失礼な人はいるけどね。)
ただ自分に起きた出来事。
自分の住処をアジア人に荒らされていると海外移住者を快く思わない人がいるのは確か。
人の思惑は自由だし、そう思えば彼女だけが悪いとも言えない。
それ以降、私はここでの大会には参加しなくなった。
理由は簡単、彼女の居場所を荒らしてまで、そこに自分の居場所を欲しいと思わないから。
お互い楽しく過ごすために私は無理をしたくない。
彼女の楽しいも私の楽しいも確保するには互いに別の場所にいればいいだけなのだ。
暖かく受け入れてもらうことが当たり前なんて思ってしまっていたからちょっと痛い出来事だったよね。
そんなんじゃ憂鬱になっちゃうわ、私。
でも・・・うんっ、がんばって乗り越えたね、自分。
真実
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真実は「葛藤の解放と純粋な自己なる創造の現実化」をテーマに日々、生きている気ままな幸せ人です。 瞑想を通し、感じたこと、学んだこと日々の経験から感じたこと、学んだこと。 様々なことを様々な形で自分の変化と共に歩む真実なりの方法をご覧ください。
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