7月に行うはずだった両親の散骨が台風の影響で中止になり、次回予定していた9月も再び強風で中止になり、
姉の「台風時期は避けましょう。」というアイディアの元、11月1日に再び変更。
おいおい、今回こそはうまくいってちょーだい。
姉と私、二家族の予定をあわせるだけでも簡単ではないのに、姪っ子は高校生、甥っ子は中学生と
学校行事も忙しくなり、さらに日程を合わせるのが大変です。
そんな中、どうにか7月、9月と予定を組んだにも関わらず、中止になったので、私も姉も今回こそはと、願う気持ちで日程を選びました。
散骨を選んだ理由は両親の遺言に沿って。
二人一緒にという希望があったので、先に旅立った父はちょっと待ってもらうことに。
希望場所が太平洋という大雑把な内容だっただけに私も姉もどこで行うべきか悩みました。
まずは沖縄。ここが母が大好きだった場所。
次に屋久島。私と来年屋久島に一緒に行く約束をした二日後に、母が倒れてしまい叶得ることが出来なかったので、せめても散骨という形で。
そして姉家族、私達が一緒に行えるように関東地方を選ぶことにしました。
私は屋久島を担当するので、姉が沖縄班ということで。
今は散骨は珍しくないようで、ネットで調べると沢山の会社、散骨できる場所が見つかります。
地域や会社によって値段は様々で、悩みに悩んだ挙句、私達は一度ではなく数回行うということもあり、値段も考慮し、株式会社清蓮を選ぶことにしました。
決め手は値段だけではなく利用する船がクルーザーという点。
会社によって利用する船やスケジュールが異なるため、自分にあったものを選ぶのが一番です。
海のことなどまるで知らない私達は出来るだけ太平洋へと思い、千葉を希望しましたが、潮の流れの関係上難しいということで、葉山で行うことにしました。
まずは全員揃って葉山で散骨、その後、各担当散骨場所で行う予定でしたが、7月の台風のおかげで8月に予定していた姉達の沖縄散骨が一番最初になりました。
姉家族はなんと、台風と台風の間を縫って、ピーカン照りの中、行うことが出来たというラッキーファミリー。
今年はイベントの度に雨に邪魔されている私とは大違い(うらやましい限りで・・・)
そんな姉いわく、「お母さんが邪魔しているね。ほら、沖縄は自分の好きな場所だけど、葉山は私達が決めたから・・・」
旅立った人を変に思っちゃいけないことは重々承知ですが、なんせ自己欲の強い母親だっただけに、気持ちがよくわかる。
7月、9月の散骨予定日前は予定日一週間前から数回電話での連絡があり、最終的にキャンセルという形になったのですが、11月の時は前日になっても連絡なし。
「あれっ、連絡ないんだぁ。多分、大丈夫な時は連絡なしなのねぇ~。」と、ちょっと不安を抱きつつも予定通り行くことにました。
14時出港予定。時間にも余裕があったので、無理せず準備できました。
葉山へはJR逗子駅または京急新逗子駅からバスでいけます。
私達は新逗子を利用して、バスにて葉山マリーナに向かいました。
いやぁ、今日まで待ってよかった。
天気はいいし、風もない。海は穏やか、これこそ散骨日和。
葉山マリーナのレストラン施設は見つかりましたが、どこに行ったらよいのかわからず、まずは連絡。
どこに行けばいいのか尋ねると、何やら電話の向こうでソワソワ、イソイソな雰囲気を感じながらも、返答を待っていると、
「今日でしたっけ?今日、14時、15時からと他の方の予約が入っているので、出来ません。」
「えっ?」
「連絡待ちの状態になっていたので、今日、準備を行っていません。」
「でもちゃんと電話で日時伝えましたよ。男性スタッフさんに。」
「彼はもう辞めてしまいました。今日、全ての予定が終わった後、おうちにお詫びにうかがいます。」
もう、おわかりですね。
電話をしていたときは働いていた、そして今は辞めてしまったスタッフさんとの連絡が伝わっていなかったのです。
2回もキャンセルして、やっと来たのにぃ~。
葉山、遠いのにぃ~。
どうしていいのかわからず、素直な答えが・・・
「はいって言えません。」
もし家に来るというのを了承してしまうと、今日の私達の予定が全てキャンセルされることになるってことですよ。
さらに私達は散骨の後、食事会を予定していました。
こっちはキャンセルするとキャンセル料が発生しています。
「そうですよね。あっ、ちょっと待っててください。」
一旦、電話を切って再び連絡がかかってくるのを待っていました。
その間に姉達に状況説明。
みんな、ぽかーん。
どうなることかと不安になっていたら、電話が再びかかってきました。
「クルーザー抑えることが出来、全ての準備も整えることが出来ますので、16時からなら出港できます。」
姉に食事会の時間を変更できるか、聞いてもらったところ、変更できたので、16時からの出港でお願いすることに。
よかった。
とりあえず何もせずに帰ることは防げたなぁ。
「さすがお母さん、一本調子ではいかせてくれないのね。」安堵の中、姉の一言。
賛同するのも悪いと思いながら、心では同感。
2時間の時間つぶしは、マリーナで行い、結構すぐに時間が過ぎました。
(時間つぶしの際の飲み物、食事代は負担してくれました。清蓮さんありがとう。)
「まぁ、16時だと西に太陽も沈むし、散骨にはいい時なんだよ。」という、私のポジティブシンキングに
「そう思わないとやっていられないよ。」
なんともダイレクトな姉からの返事。
葉山マリーナから葉山リビエラ(葉山漁港)に行くよう指示され、5分ほど歩いて着きました。
無事、清蓮さんとも会い、こっちが恐縮してしまうほどお詫びの言葉を頂戴し、クルーザーへと案内されました。
素敵ぃ~
中にはではセレモニーの準備が整われていました。
母と父の粉骨を解ける紙袋に人数分分けてあります。
波が全然なく、穏やかな海。
最高のクルージングです。
そして散骨スポットに行くと、粉骨と一緒にまく花とコーヒーとお酒が。
コーヒーは母用、お酒は父用と思い、用意をお願いしました。
鐘を鳴らしてもらい、まずは黙祷。
そして1人ずつ海に粉骨を巻きます。
紙がすぐに解けるので、海に溶け込む姿が美しく印象的でした。
そして海に花を巻きます。
そして再び黙祷の末、無事、散骨は終了しました。
なんだかしんみり、でも、ちゃんと行えたことに満足感で一杯になりました。
この後、少しのクルージングを楽しんだ後、帰路に着きました。
いろんなことがありましたが、スタッフさんは皆さんとても素敵な方たちで、最近の散骨事情を教えてくれました。
散骨について聞いてみると、散骨のほとんどが故人の希望の元だとか。
そして散骨には規律などありませんが、マナーがある。
実は、散骨を行うことを嫌がる地元の人たちもいるようで、その中でお互いが気持ちよく行えるように、陸から遠く離れた場所で行うこと、海に悪影響ではない溶ける紙を利用すること。
そして参加者は喪服ではなく普段着でということでした。
確かに普段着のことはパンフレットにも記載がありました。
あまり気にしていませんでしたが、そこには地元の方たちに対する配慮があったのですね。
とりあえず予定日に行えて安堵の気持ちで深々とお礼を。
お互い、てんてこまいな一日でしたね。
遅れてレストランに到着し、久々に姉家族全員と食事を囲みました。
故人を思うとき、とても大切な時間でした。
そして来年の屋久島。
ここではこじんまり、静かに静かに行う予定です。
真実
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真実は「葛藤の解放と純粋な自己なる創造の現実化」をテーマに日々、生きている気ままな幸せ人です。 瞑想を通し、感じたこと、学んだこと日々の経験から感じたこと、学んだこと。 様々なことを様々な形で自分の変化と共に歩む真実なりの方法をご覧ください。
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